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カテゴリ:小説( 2 )

プリキュアとは関係ありませんが、オリジナルの小説を発掘したので、アップします。プリキュアの13話のWeb漫画は、この記事の前にあります。
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<あらすじ>
太平洋戦争、日本は天皇の存続と統帥権の維持を確約として、ポツダム宣言を受諾、降伏した。大日本帝国は平成を迎え、秋葉原ノ宮「仁子(ニコ)」内親王妃殿下の女性宮家の存続をめぐり、大本営と内閣の統帥権の権利争いへと発展する。若きエリート青年将校である磯崎は、渦中の中心へと引きずり込まれ、国家存亡の危機と対峙することとなる。ただし、磯崎は…。

(補足)もともと、弟と10年前に、お遊びで書いてた小説です。現実をモデルとしてそのまま使っていたので、ファンタジーにして、実名を変えました。それでも、公開するのにはビクビクしています。消すかもしれません。大丈夫そうだったら、続編もアップして、コミケで挿絵をつけて売ります。でも、怖い…。あっち系の人に狙われないか…怖い…。


キミがYOU! 第一話 日出る国の天使


時; AM6:00 
場所; 大日本帝国陸軍近衛師団、神楽坂独身寮B29-A号室(磯崎少尉18歳)のベランダ

「やさしい人
 あなたは戦いに喜びを見出しても、決して喜びのために戦いをしない人
 戦いのために戦いをしないひと
 ‥‥‥
 戦うことを義務にする人
 わたしたちを戦わせないために 
 だけど 
 ひとりですべてを背負い込むことはないわ 
 どうしても戦わなければならない時は 
 私たちも一緒よ」 
ベルダンディーはそうなったら戦うだろう。
その時には、やつを倒さねばならないことを、そして自分が壊れてしまうかもしれないことを、知っている。
「今は送り返せるのだから
 送り返してあげたいの」
「了解した!」

 パタリ‥。
 29階のベランダにしっかしと仁王立ちし、登りくる朝日をまっすぐに細めたまなこで、しっかと見据ながら、
「やはり、一日の始まりは、俺的軍人直喩である、ああっ女神様!の音読にかぎる‥‥。 今日は第26巻、「闘う翼、翔ける」を熱読してしまった」
しばし、一人アフレコの余韻に浸りながら、次第に白身を帯びてゆく太陽を見つめている。
太陽のほど近くに、おそらく昼間では空に紛れて見えないであろう、まだ赤い朝日に照らされた白い飛行機が、気持ちよさそうに飛んでいる。
「むっ、今日からは国家存亡にかかわる特殊任務につくのだ、早めにブリーフィングの準備をしなくては。」
朝日を見つめると、気が引き締まるのもだ。
「しかも、今日は、7月1日だ‥‥。忙しい一日になりそうだ」
いつのまにか、眼下に見える飯田橋駅周辺には、せかせかと急ぎ歩きをするサラリーマンの姿がだいぶ増えてきていた。

磯崎はベランダから自室に入り、27巻も読みたい衝動を公僕としての理性と自尊心により、何とか押さえ込み、せかせかと出兵の準備をはじめた。
 悩んだ挙句、27巻は皇居につくまでのあいだに歩き読みすることとし、しっかしとかばんに詰め込んだ。


時; AM6:00
場所; 皇居秋葉原ノ宮邸 2F ニコちゃんの部屋のベランダ


「神武、天武、典三、棺武、‥‥‥、、、昭和、平成」
和歌が読まれるような、歌う声が聞こえる。
「はぅ〜」
自室のベランダから見える皇居のご正門に掛かる日章旗を、高貴なまなこでしっかと見据えながら、
「やはり、一日の始まりは、私のご先祖で在らせられる歴代天皇の暗唱にかぎりる‥‥。 昨日、社会の先生と秋人おじい様の戦争責任についての意見の相違から、大激論になってしまっただけに、今日の暗唱には殊のほか想いがはいってしまった‥‥」
しばし、ぶらりご先祖様の一人旅にひたりながら、赤々とたなびく日章旗をながめていた。
 お堀の外にある公園あたりの上空で、白いラジコン飛行機、ラジコンとしては大きすぎるくらいのが、ゆっくりと優雅に赤い朝日に照らされた空を、気持ちよさそうに泳いでいる。
「はぅ、今日からは放課後に特別な公務が始まるのだ、迷子にならないようにと昨日お父様からいただいた、au-GPS携帯の使い方を今一度確認せねば。なにせ同伴者があの者ひとりなのだから、なにかあったら頼れるのは、自分と、『軍事軌道衛星アルテミスの首飾り』ぐらいなものだからな。」
いつの間にか、眼下に見える正門から職員や、隊員の車両が続々と検問を通過していた。

 内親王妃殿下はベランダ用のサンダルから、部屋用の「カカトはないけど愛がある」健康スリッパにはきかえ、昨日就寝前にしっかと準備をしたかばんの中の教科書とノートを、時間割表を見ながら再確認し、せかせかとパジャマでオジャマ(着替え)をはじめた。パジャマでオジャマで乱れた前髪を揃えながら、au-GPS携帯のディスプレイをみると、6:34 7・1(火)とある。
「な!今日は7・1であったか‥‥。」
携帯をぎゅっとにぎりしめ、しばし後悔の念にひたると、関をきったように部屋を飛び出し、1階のリビングへと駆け下りながら、
「お母様〜、今日から衣替え〜!」

今日は忙しい一日になりそうだ。



 磯崎は皇居内にある近衛兵棟へと急いでいた。
 早めに寮を出発したまでは計画どうりであったが、皇居の正門を「ああ女神さま」27巻を歩き読みしながら通過しようとしたため、新手の自爆テロとの疑いをかけられ、検問に引っかかり、オレテキ軍人直喩である、「ああっ女神様さま!」27巻も没収されてしまった。「軍人直喩なしでは、臣民として、公僕としての任務に支障をきたす!」と、彼氏彼女な事情を説明したのだが、聞き入れてもらえず時間を食ってしまったのだ。
「くそ、俺としたことが、とんだへまをしてしまった。」
強くかんだ唇からは、今にも血が噴き出しそうだ。
「まあ、いい。帰りに、昨日アニメイトで購入したラブリー眼帯(フリーシャ用)との交換で手をうってもらおう。あの検問の高木検査官もさすがに、このフリーシャ専用スペード型ラブリー眼帯は持ってはいまい!」
どこに出しても恥ずかしくない戦略家の顔で続ける。
「ふっ、こういった日ごろのおれのコレクター改めコンプリーターとしての精進が、いざというときに役にたつのだ。」
磯崎はとりあえず、ラブリー眼帯をアユの助に預け、一路ブリーフィングルームに急いだ。

「磯崎少尉、入る」
磯崎は毎朝恒例の早朝ブリューフィングが行われる部屋のドアを開けた。
「今日の妃殿下の護衛が磯崎一人とは、納得しかねます!隊長!!」
体格のいい殿下隊員が立ち上がりおったけんでいた、すると周りの20人ほど隊員たちからも次々と、
「そうだ、今日という日は特別なのだ!」
「今日は仁子たんオンリーイベントがあるじゃないか!」
「テロの可能性もある。」
「『妃殿下、夏の装い!』をスクープしようとするパパラッチからお守りする義務がある!」
「磯崎にはできんよ、坊やだからさぁ〜」
「冬服から、夏服へと変身をとげ、身も心もちょっと大胆な妃殿下をなぜ…なぜ…俺じゃないんだぁぁ!」
「公務員でもストを起こすぞ!!」
とても軍人の発言とは思えない『エゴだよそれは!』な発言が続発していた。この状況の危うさをプレッシャーというニュータイプ的直感により磯崎は、気がつかれないうちに十傑衆走りでさっさと退散しようと決心した。
「あっ!磯崎さぁ〜ん、おはようございまぁ〜す。」
隊長であり、内閣参謀参与でもある早瀬美香(18)が、まるでフレンチの鉄人・坂井宏之がフライパンにワインを注ぐかのような、つまり、この状況に火に油を注ぐような、あまったるい声で、わざとらしくこえをかけた。
「なぁ!はぁぁ、ああ‥‥」
一斉に屈強な兵隊さんたちのプレッシャーが磯崎に注がれる。
「てめぇ!磯崎!遅刻とはいい度胸じゃぁないか、ええ! それともなにかぁ、もう妃殿下の教育係にでもなったつもりかぁ、えええ!」
これまた、皇居と皇族をおまもりする生え抜きの殿下隊と呼ばれる軍人さんとは思えない発言をしたのは、第一小隊長「近藤」である。
「あら、近藤さんご存知だったんですかぁ?」
隊長『早瀬美沙』改め『ミサリン』がなぜか苦笑しながら言った。
 それから、ミサリンによる、殿下隊の皆さんのための「仁子内親王妃殿下一般人化計画」の説明が行われた。

         ミサリン(一般人化計画について話す) カクカクシカジカ‥‥。

 10分後、ブリューフィングルームには、太平洋戦争日本敗戦の大本営発表を聞いた当時の泣き崩れる、脱力感あふれる日本兵の姿があった。どの者も屈強な体と、不屈の精神を備えたツワモノどもだが、そんなの夢の跡といった感じだ。ただ一人、説明を終えたミサリンだけが「へけけ、へけけ」とお坊ちゃま君風に笑っていた。
 のちの近藤の著書「近衛のススメ」には、「それは悪魔の笑いだった」との記述が残されているほどだ。
「し、知らなかった」
ある意味一番ショックをうけている磯崎がつぶやいた。
「今日から特殊任務につくとは聞いていたが、このような内容だったとは‥。
 俺は、てっきり最近サマーワで頻発している、ただ漫画を立ち読みしているオタクを装い、漫画の中に仕込んだ爆弾で、集まってきたジャパニメーション好きのアメリカ兵を爆殺するという、新手の自爆テロ対策の任務だとばかり思っていたのだが‥。自分も、もし皇居に漫画を読みながら近づてくるテロやろうを見つけたら、容赦しねぇーぜぇい!?とか思っていたのだが、まさかこんなことだとは、

     ニコ妃殿下を、
               逸般人(一般人)
                        にする任務だとは!

     しかも俺がその

               育成(教育)
                        係りとは。

 俺にできるのか?やれんのか?やれんのかよぉ!なぁ、親父、東京タワー俺にくれよー、じゃねぇと俺、殺されちまうよー!!!」 
磯崎は、パロプンテよろしく、床の上を頭を抱えながら、ごろごろとのた打ち回った。逸般人と一般人は真逆の意味なのだが、Google並の柔軟性の高い磯崎漢字変換辞書は伊達じゃなかった。他の殿下隊員達も錯乱状態に陥り、
「シャーの手伝いをしたというのか、」
「俺達の帰るところがなくなっちまう」
「お城が、お城が燃えている、、、」
「お願い、積荷をもやして!!。」
皆、一様にパニックに陥り、もはや殿下隊、7・1早朝に全員憤死か?と思われたそのとき、さっき磯崎が入ってきたドアノブがゆっくりと半時計周りをし、ギーという音とともに30センチほど開いた。
 軍人のサガなのか、不意の侵入者に対し、全員が一斉に静まり返る。しばらくしても、半開きのドアの隙間からは何もあらわれない。一ヶ月前に犬の犬飼首相が、若手将校に「なんで犬が総理大臣やってんだよ!」という、ある意味まっとうな理由から、自宅(犬小屋)で暗殺された事件があったばかりだけに、油断ならない。一気に緊張感が高まる。とくに、ミサリンは眉間に深いしわをよせ、あからさまに己がテリトリーを侵す敵の存在を察知し、ゆっくりと背中にしょった重さ1トンの亀の甲羅をはずし、戦闘体制に入った。隊長は伊達じゃぁない!
 1分程の膠着状態の後、敵の手がドアの端にかかり、ついで足が見える、女性の素足のようだ、ひざから、太もも、すねのあたりまでがみえる、小さく細い足は子供のものであり、敵は人質をとり、交渉してくるかにも思えた。
 そして、ついに敵がゆっくりとその全貌を表した。身長は140センチ程度、髪型はショートで前髪が一直線にそろい、目は切れ長で清楚で高貴な感じだ、腕、足は透き通るほど白く、ほそく華奢である、服装は、紺のブルマに、白のジャージ、胸にはゼッケンが刺繍してあり、縫い目が粗く素人の仕事であることがすぐわかった。そして、そのゼッケンには、こう書かれている、

                      3−1  
                     秋葉原ノ宮 仁子

「磯崎らぁ〜、いるぅ〜?」
南極の氷も、北極の氷もいっきにとけだしてしまいそうな程の、至上最高のおねだり声であった。しかも、妃殿下はその御身を世界の七宝のひとつである「学習院中等部御用達『体操服(夏バージョン)』」を御召しあそばれているのである。その破壊力たるは、ベターマンの超音波攻撃もびっくりなほどのもので、隊長ミサリン、小隊長近藤さん、磯崎少尉を除いては、脳内のシナプス接続を寸断され、壊滅!棺桶にはいり、教会でお金払って復活待ち状態になってしまった。この事件はのちに近藤が、その著書「近衛のススメ、覚醒編」にて、7・01事件として記され、「リトルボーイが広島に落ちて65年、あの日、日本は3発目の原爆、リトルガールをお見舞いされた、そんな気がしたのさぁ。だから俺はこう言ってやったさぁ、あんたもうガールじゃなくて、レディーなんじゃないのかい?ってね!」とその現状をアメリカンな口調で語ったというのは、よく知られた話だ。


次回予告

  突如現れた体操服姿のニコ様!
  そして、仁子内親王妃殿下一般人化計画とは?
  謎が、謎を呼ぶ展開に、次週、予想もつかぬ事態が!!

    次回:キミ が YOU ! (君が代)

第2話 ほしがりません勝つまでは‥‥。


            届け、大東亜の夢。  仁子内親王が一般人になるまで、あと1056日

PS:
感想お待ちしています。やばいんじゃね?殺されるよ?とか、警告があったら、教えてください(汗
れいかさんに、絵のキャラが似ているのは気のせいです。まぁ、これだけ、文章を引用して、オリジナルを称するのもなんですが…。よろしくおねがいします。
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by Block-ice | 2012-04-30 00:27 | 小説
<番組感想>
感想が遅くなりました。
4コマを描いてからと思ったんですが、できませんでした(ぉ
あまりにも、惨い4コマだったので、躊躇してしまいました…(何

さて、今回は、促販回&れいか回。れいかさんが、ぶち切れます。正確にはビューティーが。れいかさんの姿で、ぶち切れてほしかったのですが、キャンディーが、場をおさめてしまいました。
ダメですよ、委員長がペットを学校につれて来ては(ぉ
キャンディーは、自分の事を役立たずと言ってましたが.今まで、役立たずである事を悩んだ妖精さんって、いましたっけ?ミルクでも、そんなことを思っていなかったと思うのですが…違ったかな?

美少女戦士としてはセーラームーンの月光仮面(違う)が、最初は役に立っていたのに、セーラー戦士が強くなって、自分が役に立たないことに悩んでました。それを思い出してしまいました。

レインボーヒーリングを出して、必殺技が効かない青っ鼻を撃退いて、見事役に立ったキャンディー。

一方、ジョーカーは何やら、願い事が叶うというアイテムを探しているよう。ボスの復活そっちのけで、暗躍中。真の黒幕。司馬懿みたいな奴ですね。
きっと、フルフルンとジョーカーさんのやおい本がいっぱい出るに違いない。

来週は、修学旅行回。ウルトラハッピーなみゆきが、暗い顔をしているのが、新鮮でした。
もう、ネタ回ですよね。なんていう、爆弾を投下してくれるのでしょう、東映さんは。

<小説>
なれない2次小説を書いてみました。コミケで、挿絵付きの小説にしようか、漫画にしようか悩んでいます。どっちがいいかね? というか、このシリアス路線は辞めた方がいいかな?(^^;

[RGBコンビ〜出会い編〜]
女子中学生の黄色い声援を受けるのはイケメンのエースストライカーだ。
ただし、彼…ではないく、彼女だ。圧倒的なポテンシャルと端麗な容姿は男子の及ぶところではない。
校庭から離れた後者の前の道。そこに、もう一人、清廉な少女が、エースストライカーを遠くから眺めている。弓道部である彼女は視力がいい。視力測定の基準が2.0までしかないのが惜しまれる。緑の髪の毛のエースストライカーは緑川なお。青い髪の弓道部兼、生徒会副会長の少女は青木れいか。二人は幼なじみだ。いつも一緒だった二人は、部活が違うことから次第に距離を感じ始めていた。教室は一緒いる。帰り道も一緒にいる。それでも感じる距離の正体を14歳の少女には、認識することするらできないでいた。

ある日の朝、どうやら転校生が来るらしいという噂がクラスで持ち上がっていた。私服で手続きに来ているのを見たという人は「かっこいい」と言っていたので、きっと男子だろうとなおは予想していた。れいかは、生徒会副会長の情報網から、どうやら女子らしいということを知っていたが、積極的に話題に加わり、情報を訂正しようとはしなかった。どんな転校生がこようと、れいかのプライオリティーはなおがトップであり、変わることはない。れいかは、今、なおの頬杖をついている姿を眺めているのに忙しい。「校舎の案内くらいは頼まれるだろうか」と思うくらいであった。

8時15分。ホームルームが始まる時間だ。先生の足音に反応して、数人の生徒が席に着き始める。
「席に着きないさい」
先生が、まだ、おしゃべりをしている生徒に声をかける。手を振りながら、席に着く生徒。そそくさと、席に着く男子生徒。れいかとなお意外は、右前方の扉に視線が集中してた。転校生を待っている。
頬杖をついているなおは、相変わらず、興味のなさそうな顔で遠くを見ている。彼女は、基本的にまっすぐな性格だ。だけれど、中学生になってから、どこか、遠くを見ることが多くなった。常に人の輪の中心にいるのに、独りでいる。そんな空気をまとい始めた。「周りが彼女のレベルについて行けていない」とれいかは見抜いていた。部活をこないし、勉強をこなし、家事をこなし、兄弟の面倒も見ている。それでも、なおは手持ちぶたさなのだ。力が余るのだ。れいかは、そんな、冷めたまなざしのなおの横顔を美しいと思っていた。隣にあっても遠巻きに眺めてしまう。本当は、れいかですら、置いて行かれているという事実に気がつかないまま…。
「いや〜どうもどうも。日野あかねや〜。よろしくなっ」
先生が転校生がいるとも、紹介するとも言わないうちに、話題の人物は教室へ入ってきた。「まったく」という先が思いやられるといった感じの先生をよそに、だじゃれを交えた自己紹介をし始めた。クラスメイトは一応に落胆していた。女子は男子ではなかったことに、男子は思春期にありがちな可愛い女性像からほど遠い漫才師であったことに。
「面白そうな子ね」
れいかは、転校生に移っていた視線を隣のなおに戻した。なおの左手は、ほほをはなれ、軽く口を開けてやわらかく固まっている。ほんのり赤いほほ。少し潤んだ瞳。女の子らしい柔和な表情。なおが好きなかっこいい女の子は、可愛い女の子になっていた。れいかは、「まいりました…」と心でつぶやく。
「好きな女の子が恋に落ちた横顔がこんなに可愛いとは思っていませんでした…」
なおが、燃えるような赤い髪の毛の女の子、あかねに一目惚れをしていることに気がついているのは、れいかだけだった。なお自身、そのことに気がついていなかった。
「…」
れいかは、ただ、目を伏せることしかできかなった。
「あかねさん…なおと張り合える人物なのでしょうね…」
なおは、人をはかる動物的な勘を持っている。困惑したまなざしがあかねに向けられる時、クラスは笑いの渦の中にあった。その笑い声が、れいかの周りだけ、届いていなかった。
「しんしんと雪が降り積もる冬の日のよう…」
れいかは、独り、柔らかな日差しに思っていた。
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by Block-ice | 2012-04-27 10:14 | 小説